ギターのチューニング完全解説:初心者から上級者まで
アコギ、エレキ、クラシックギターに対応。マイクによる自動判定と耳を使った音感チューニングの極意を詳しく解説します。
ギターの開放弦と音名: E A D G B E(ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミ)
ギターは一番太い6弦(顔に近い側)から一番細い1弦(足元側)に向かって順に調弦します:
🔄 ペグ(糸巻き)はどちらに回せばいい?
3対3 ヘッドストック
(ギブソン、レスポール、アコースティック・クラシックギター)
- • 上の3本(6弦・5弦・4弦):自分から遠ざける方向に回すと締まり音が高くなります。手前に回すと緩みます。
- • 下の3本(3弦・2弦・1弦):手前に回すと締まり音が高くなります。遠ざけると緩みます。
6連ヘッドストック
(フェンダー・ストラトキャスター、テレキャスター、アイバニーズ等)
- • 全て上向きのペグ:反時計回り(奥側へ)で締まり音が高くなります。時計回り(手前側へ)で緩み音が下がります。
- • 右手で弦をポーンと弾きながら左手でペグを回すと、音程の変化が耳で分かりやすくなります。
AllTunersのマイク自動判定でチューニング
当サイトの高精度アルゴリズム(MPM自己相関法)がマイクからの波形をリアルタイムで0.1セント単位で分析します:
- 「チューナーを開始」をクリックし、ブラウザのマイク許可を「許可」にします。
- 合わせたい弦をピックや親指でしっかり1回弾き、自然に響かせます。
- メーターの針を確認します:
- 針が左側(オレンジ):音が低い(♭)状態です。ペグをゆっくり締めます。
- 針が右側(レッド):音が高い(♯)状態です。一度低めにしてから巻き上げます。
- 針が中央(エメラルドグリーン)で±3セント以内にロック:完璧なチューニング完了です!
基準音を使った耳によるチューニング(「うなり」を聴く)
耳を使ったチューニングは、ライブ演奏や即興セッションで必須の音感トレーニングです:
高さがごくわずかに異なる2つの音(例: 110Hzと112Hz)が同時に鳴ると、音波の干渉によって「ワン・ワン・ワン」という周期的な拍動(うなり)が生じます。
目標の音程に近づくにつれて、この「うなり」の間隔が「ワーン…ワーン…」と徐々に遅くなり、完全に一致した瞬間にうなりが消えて1つの美しい響きになります。
5フレット相対チューニング法(チューナー不要)
6弦(低音E)さえ合っていれば、スマホや道具がなくても他のすべての弦を相対的に合わせることができます:
なぜ3弦だけ4フレットなのか? ギターは基本「完全4度(5半音)」の間隔で設計されていますが、3弦と2弦の間だけ「長3度(4半音)」にすることで、CやG、Emなどの基本コードが人間の手の構造で無理なく押さえられるよう工夫されています。
ナチュラル・ハーモニクス調弦法(5・7フレット)
フレット真上の弦に指先を軽く触れた状態(弦を押し込まず)でピッキングして倍音を鳴らします:
- • 6弦の5フレット・ハーモニクス = 5弦の7フレット・ハーモニクス
- • 5弦の5フレット・ハーモニクス = 4弦の7フレット・ハーモニクス
- • 4弦の5フレット・ハーモニクス = 3弦の7フレット・ハーモニクス
- • 6弦の7フレット・ハーモニクス = 2弦(B)の開放実音
- • 2弦の5フレット・ハーモニクス = 1弦の7フレット・ハーモニクス
絶対の黄金ルール: 必ず「低い方から巻き上げて」合わせる
ペグを緩める方向(音を下げる方向)に回すと、内部のギア同士の噛み合わせに微細な「あそび(隙間)」が生じます。その状態で強いストロークやチョーキングをすると、ギアの隙間が一気にズレて音が狂ってしまいます。
👉 音が高すぎる場合:一度目的の音より半音ほど低めに緩め、弦を指で軽く引っ張ってから、下から徐々に「巻き上げながら」緑の中央に合わせましょう。
🔧 チューニングがすぐ狂う原因と4つの対策
1. ナット溝の引っかかり(ピキッという異音)
ペグを回したときにナット付近から「ピキッ」と音が鳴る場合、弦が溝に引っかかっています。濃い鉛筆(2B以上)の芯先を溝に擦り付けると、天然の黒鉛が乾式潤滑剤として働き滑らかになります。
2. 張り替えたばかりの弦が伸びきっていない
新品の弦はしばらく伸び続けます。弦の中央部を指で指板から2〜3cmほど優しく持ち上げてストレッチさせ、再度チューニングする作業を3〜4回繰り返しましょう。
3. ペグポストの巻き数が多すぎる
ポストにグルグルと何重も弦が巻かれているとバネのように伸縮して狂いの原因になります。1つのポストにつき2〜3周程度でキレイに巻くのが理想です。
4. 温度と湿度の急激な変化
木材は湿度が高いと膨張して音が上がり、乾燥した冬場は縮んで音が下がります。エアコンの直風や暖房器具のそばを避け、演奏後はケースに保管しましょう。